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2007年10月15日

学ぶことと伝えること/

江戸時代初期の儒学者で近江聖人といわれた中江藤樹という方がいます。

「聖人」といわれるだけあって、人格も素晴らしく、心に響く言葉もたくさん残っているのですが、最近、友人から言われた言葉と、とてもつながったのが、

「それ学は心のけがれをきよめ、身のおこないをよくするを本実とす。にせの学問は博学のほまれを専らとし、まされる人をねたみ、おのれが名を高くせんとのみ。高慢の心をまなことし、孝行にも忠節にも心がけず、ただ、ひたすらに記誦詞章の芸ばかりをつとむる故に、おおくするほど心だて行儀あしくなれり。」

という言葉です。

心のけがれを清め、おこないの良い人間になるために学ぶのが本当の学問で、単にものをたくさん知っていたり、暗記暗誦だけにすぐれているのは、自己満足であり、そこには妬みや嫉妬が生まれてくるし、そういう学問は、するだけ人間が悪くなってしまう・・・おおよそ、こういう意味です。

私の仕事も、昔からの知識も当然必要で、しかも今の時代に合うような感覚も大切になってきますから、資料も膨大ですし、勉強する内容も多岐にわたります。

もちろん、「これですべて学び終えた!」ということは無く、次から次に学ぶべきこと、学びたいことが、際限なく出てきます。

でも、やはりそんななかで怖いのが、学問に頼りすぎてしまうことです。

ご相談や悩みというのは、本当に千差万別で、例えば恋愛のご相談にしても、ご事情は人それぞれです。
ですから、自分の中にある知識を、いかにその人に合うように、納得できるようにお伝えできるかということを、まず心がけています。


そういう話をしていて、友人からもらったメールに書かれていたのが、

「ごくありきたりなことなら、今は、本を読めばだれだってわかります。その情報をその人にためになるように翻訳するのが、プロなのだと・・・」

という文章で、ものすごく感動したのでした☆


今は情報もインターネットや本など過剰なくらいありますし、いつでも手に入ります。
ですから、知識としてたくさん知っている方も大勢います。

ただ、それを本の中の知識として出すか、自分の経験や相手の事情・状況などを考えて、それに沿うように提示できるか・・・それが、私の仕事なのだと思います。

もちろん、それはカウンセラーだけではなく、他の仕事でも、プロといわれるのは、それができる人たちなのだなと、改めて思いました。


素晴らしい言葉に感謝です☆

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